title

昨日、芝居を見たのですが、僕の芝居にも関わってくれる方がスタッフにいました。
で、パンフレットのその方のプロフィールの部分に『LYNX』がまたも『LINX』という綴りになっていました。
これ、よくあるのですが、いつもまいったなあ、という思いと、まあ仕方ないか、という思いが交錯します。
LYNXは英語でオオヤマネコの意味ですが、もちろん"links"という音とかけています。
今回の『CLOUD』は、"クラウド"とカタカナ表記すると、"cloud"と"crowd"の両方に取れるので、それも面白いかなと思ってます。
それに、綴りを間違われることもなくなりますし。
僕のつけるタイトルに関しては、意味以前に、『MYTH(ミス)』『HYMNS(ヒムス)』は読めないというご意見もあります。
さらに遡ると『ラベルス』『パランティーズ』といったフランス語タイトルシリーズは、何のことだかさっぱりという方がほとんどだったと思いますし、『NORD>北へ』『スリランカーナ』『ソカ』とかは、完全に意味不明だったことでしょう。
ちなみに、この辺は当時好んで聴いていた、阿部薫山下洋輔清水靖晃の作品タイトルに影響されています。
それから、『JLW』とか『C.B.』とかの頭文字シリーズは、ムーンライダーズの『アマチュア・アカデミー』の真似でした。
だいたい、僕が主宰していたZAZOUS THEATER自体が、読めない、意味不明というものだったわけですから。
一度、自転車キンクリートでオリジナルを書いて演出したとき、僕は音楽用語の不快な音、不協和音といった意味で「カコフォニ(Cacophony)』というタイトルを提案したのですが、鈴木裕美に「ウチではそれはやめて〜」と言われて、「ミュート」というタイトルに変更したことがあります。
もちろん、プロデューサーのご意見は尊重するくらいの柔軟性は持ちあわせておりますので。
でも、僕に批判的な方々からは、よく「不親切」とか「自己満足」といったお言葉を頂戴します。
多分、そうなんだと思います。
今回の『CLOUD』は、もちろん「クラウドコンピューティング」と一番関係があります。
同時に、ジョン・レノンのアルバム『平和の祈り』や『イマジン』のジャケット写真に現れるような「雲の中」のイメージもかなり意識しています。
「雲の中」がどういうイメージなのかは、また追々。