2018-01-01から1年間の記事一覧

1809-6週間/booklet

偉大なるチャレンジャーたちすでに大いなる成功を遂げた作品を新たに作り直すというのは、実にやりがいがあると同時に、もちろん難しいことである。 しかし日本における翻訳劇のほとんどは、すでにその作品の本国で、さらには諸外国で、それ相応の評価がある…

『BOSS CAT』イントロダクション

中世なのか、現代なのか、近未来なのか、一人の粉挽きが死んで、その残した財産を、三人の子供たちで分けることに。財産は、粉挽き会社と貯金や株の動産、それと一匹のネコ。会社は長男、動産はヤリ手の三男が相続し、ぽんやり次男はネコしかもらえず。とこ…

『BOSS CAT』ご挨拶

「バカ芝居」この芝居は、その……「バカ芝居」です。出てくるのはバカばかり。ネコは当然、王さまだろうが、姫だろうが、全部バカです。ですがここ数年、僕は自分もバカのひとりであることにようやく自覚がでてきました。以前は控えめに言っても、自分はわり…

1804-GJ/booklet-180401

『GJ』はオフィシャルでは「ジー・ジェイ」と読むことで統一されておりますが、個人的には「ギジ」と読んでいただけるとうれしいです。だったら『GIJI』と表記しろ、というご意見もあるかと思いますが、脚本を書いた本人としましては、あえて「I」を抜くこと…

1801-GANTZ/booklet

稽古しながら考えたこと原子の寿命はほぼ永遠らしい。そして人間は死ぬと、いったんその個体を形成していた原子に分解され、宇宙空間に放り出されるそうだ。だが原子は消滅することなく、再び他の原子と結びついて、何かを形成する。その何かが、再び人間で…

1804-GJ/booklet

『GJ』はオフィシャルでは「ジー・ジェイ」と読むことで統一されておりますが、個人的には「ギジ」と読んでいただけるとうれしいです。だったら『GIJI』と表記しろ、というご意見もあるかと思いますが、脚本を書いた本人としましては、あえて「I」を抜くこと…

1710-『ウエアハウス〜Small Room〜』/Introduction

『ウエアハウス』は、鈴木勝秀が25年以上の年月をかけて、エドワード・オールビー『動物園物語』を書き直して、様々な演劇や音楽の実験をしてきたシリーズである。 取り壊しが決まった教会の地下にある"憩いの部屋"で、地域サークル、「暗唱の会」のメンバー…