1804-GJ/booklet

『GJ』はオフィシャルでは「ジー・ジェイ」と読むことで統一されておりますが、個人的には「ギジ」と読んでいただけるとうれしいです。だったら『GIJI』と表記しろ、というご意見もあるかと思いますが、脚本を書いた本人としましては、あえて「I」を抜くことで「私」を見失っている、という意味を持たせてみた、という感じです。
劇場は虚実に満ちている場です。舞台上では、すべてがニセモノのはずなのに、ある瞬間、とてもリアルなものに変質し、演じた役者、それを目撃した観客の心に突き刺さり、真実を垣間見せることがあります。そのような衝撃的な体験には中毒性があり、一度経験すると、もう一度、もう一度と深く深く求めてしまうものでもあります。僕はこれまで、そんな中毒者を本当に数知れぬほど見てきました。もちろん、僕もその一人です。で、今回、HPCの3人も完全な中毒者にしてやろうと思っているわけです。
鈴木勝秀(suzukatz.)