音楽メモ(12)

(12)
・Without A Net / ウェイン・ショーター(2013)
→『Native Dancer』以外、どれを聞いてもウェイン・ショーターに入り込めない。それなのにまた聞いてしまう。ウェザー・リポートとVSOPが強烈すぎるせいだ。それとショーターの知性。だが、知性は理解につながっても、「好き」につながらない場合はもちろんある。でも、また聞く。
◯Jazz / クイーン(1978)
→面白い。クイーンにはいろいろな面があるのに、画一化したイメージしか持てていない。あまり聴き込んでこなかった証拠。
・わたしのなかの悪魔/ベル・アンド・セバスチャン(2000)
→ピンとこなかった。
Northern Lights-Southern Cross (Expanded Edition)/ザ・バンド(1975)
→モダンになって一般化している。初期のオリジナリティが失われている。ザ・バンドは『Stage Fright』までだったのかもしれない、なんて。
・Unhalfbricking / フェアポート・コンヴェンション(1969)
→トラッド・フォークにどうも馴染めない。なんだろう?ジョニ・ミッチェルはすごく好きなのに。
・good kid, m.A.A.d city (Deluxe) / ケンドリック・ラマー(2013)
→ボウイーが『Black Star』製作時によく聞いていたらしい。ダークなトラックを研究していたのだろうか。
BBC Sessions / クリーム(2003)
→クリームのBBCセッション。意外としっかり演奏している。ジャケット写真が『ロイヤル・アルバート・ホール』のジャケットと同じ構図。
◎Wheels of Fire / クリーム(1968)
→2枚目のライヴ演奏のほうばかり聞いていた。だが、こうしてスタジオ録音のほうを改めて聞いてみると、1968年当時としてはかなり実験的な音楽をやっていることがわかる。しかしクリームはその演奏力のせいで、ビートルズのようにスタジオにこもって独自の音楽を追求するのではなく、ライヴを盛んに行った。結果として、ライヴに伴う人間関係の軋轢が生じ分裂する。音楽的なリーダーがいなかったことも大きな要因だろう。ビートルズにはポールとジョージ・マーティンがいたことが改めて重要だったことに気づく。イーノとかロバート・フリップとかナイル・ロジャーズとか。フェリックス・パパラルディは、自分も優秀な演奏者だったから、実験することをしなかったのかもしれない。下手だから工夫する。いろいろな方法を考えるから発見がある。クリームは上手すぎた。

◯I Still Do / エリック・クラプトン(2016)
→ブルースやらせておけばOKなのである。
◯Fallen Angels / ボブ・ディラン(2016)
→ここへくるのか。