『ぱんきす!』vol.3/ごあいさつ(チラシ/パンフレット)

唯我独尊!全力主義!ぱんきす!

フィードバックという言葉をよく聞く。アンケートが年中行われる。民意とか、パーセントとか、偏差値とか。
そんなものは「ぱんきす!」に必要ない。
すべて同じ言葉で語られる。典型的なのが「面白かった」。「面白い」は人それぞれなはずなのに、一元化されてしまう。それはファシズムだ。
そんなものは「ぱんきす!」に必要ない。
わかったような演技は見ていて不愉快になる。一人よがりでいい。野蛮でいい。荒削りでいい。問われているのは、全力を出しているか、なのだ。
唯我独尊!全力主義!それこそが「ぱんきす!」!
鈴木勝秀(suzukatz.)

昨年の8月に、『ぱんきす!』のワークショップは始まった。だから、僕が恵比チリDANと活動を始めて、この公演でちょうど1年経ったのである。その間、徹底してきたのは、「声出せ!」「跳べ!」「リズムとテンポ!」の3つ。で、それは今後も変わらない。だって、この3つをマスターできれば、どんなものでも表現できる。ロックの3コードと同じ。シンプル&パワフル!それが一番カッコイイのだ!
『ぱんきす!』は、虚構と現実の境界が、実に曖昧な構造になっている。キャストの成長がキャラの成長に結びついてはいるが、実際のキャストとキャラはほぼ違う。だから、モユキは石田くんに似ているけど、石田くんではない。そして、『ぱんきす!』は『恵比チリDAN』ではないのだ。この虚構だか現実だかわからないまま『ぱんきす!』は突き進む!少なくとも僕の頭の中で『ぱんきす!』はもう、グラストンベリー・ロックフェスのステージに立っているのだ。 鈴木勝秀(suzukatz.)