LUCKY ROCK BELL 01

書き仕事の合間に更新しておりまして、系統立って書いていないので、話はいろいろと飛びます。

ZAZOUS THEATERをはじめる前に、僕は早大劇研の同期岩谷真哉(故人)と吉田紀之(現、朝)の三人で、LUCKY ROCK BELL企画(以下LRB)という、アンサンブル(早大劇研内の劇団みたいなもの。第三舞台もそのひとつ)に縛られない、超党派的ユニットでの活動をはじめていた。
LRBの活動主旨は「古今東西の名作を上演すること」。
小劇場には根強くオリジナル指向があり、劇団の成功はかなりの部分、作家によるところが大きい。
だが僕たち3人は、役者として向上するためには名作を上演することも必要だ、と考えていた。
それに、図書館にも本屋にも、すばらしいセリフの書かれた戯曲が並んでいるのに、それをやらないのはどう考えても不自然だし。
早大劇研には、アンサンブルの公演以外に、「勉強会」と呼ばれる無料公演システムがあった。
演劇研究を深めるために、有志が集まって戯曲、演技の研究のために、一定期間稽古をして、2〜3回の上演をするというシステムである。
有志代表者が企画書を運営委員会に提出し、それが承認されると、アトリエ(稽古場/公演会場)と機材が無料で使えた。
LRBは、そのシステムを利用したのだ。
だから、本筋はあくまでも「戯曲、演技の研究」なのである。
だが、僕にはほかにも思うところがあった。