ストーリー

僕は職業欄に「脚本・演出」と書くことが多いが、それは脚本を書いて収入を得ていたからであって、自分自身を作家だと思ったことはない。
僕はストーリーを生み出してはいない。
しかも、芝居においてはストーリーは書かれたものの外にあると考えている。
芝居を「見る」ことによって、僕の中にストーリーが生まれてくるのだ。
だから、僕は自分が演出した芝居をできうる限り見る。